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はじめての投資

投資とはなんでしょうか。簡単に言えば、安く買って高く売ることです。ただし先物市場では、この逆に高く売って安く買い戻すこともできます。いずれにしても、物、もしくは市場にて、売買することにより、その差額で儲けることです。 今、日本経済は依然として本格的な景気の回復が立ち遅れています。金融当局は、景気浮揚のため金融の緩和(低金利)政策をとっているわけです。現在、銀行や郵便局であずけても金利はごくわずか。銀行のスーパー定期などの比較的高い金利がつく金融商品もありますが、今は1年物、2年物でもわずかに1%程度で、税引き後は1%を下回るという具合です。これでは、ただの大型のサイフの役割しかはたせません。現在の米国のように、より利潤の高い金融商品に投資対象を求めることが必要不可欠な時代に入っているといえるでしょう。

投資の実際

実際の投資はいかなる方法でしょう。一般には、ポートフォリオという理論で行われます。ファンドと呼ばれる専門家は、このポートフォリオ理論を駆使して投資を実践します。しかし我々のような一般の投資家でも、このポートフォリオは簡単に行えますし、意外に身近なことです。たとえば、ここに100個のリンゴがあるとします。このままリンゴだけ100個も持っていても、ただ腐らせてしまったり、数が多いため、リンゴだけでは飽きてしまいます。そこで、この100個のリンゴの内、50個だけを残し、30個をミカンと交換し、更に20個を売って換金する、このようなこともポートフォリオの一つであるといえます。リンゴだけ持てば様々なリスクが生じる。そこで、そのリスクを分散するわけです。実際の投資では、先のリンゴの例をそのままお金にしただけですが、ある人の貯蓄が1000万円あるとします。この内、半分の500万円を郵便貯金にまわし、200万円を株式の投資信託を買い、また100万円で株の現物を買い、あと100万円を金の地金現物を買い付けにまわす。そして残りの100万円で株や商品の信用買いをするなど、さまざまな投資の分散の方法が考えられます。

投資の危険性

このように見てゆきますと、投資とは、よいことばかりのようですが、実際には、なかなか思うようにいかないのが現実です。専門誌などで、この株は必ず上がるなどと掲載されているのをみて、買ってみたのはよいけれど、現実には逆に下がってしまった。また商品相場が底値圏であるということから、値にホレて買ったが更に下がってしまった、などといった話はうんざりするほどよくあることです。世界的に著名な金融工学博士を有し、金融投資のドリームチームとまで呼ばれ、高いパフォーマンスを誇っていたLTCM(ロング・ターム・キャピィタル・マネージメント)という投資ファンド会社が、98年のロシアの金融危機が原因となって経営が立ち行かなくなってしまうという事件がありましたが、このような例は、投資の世界の奥深さと難しさをよく象徴しているといえるでしょう。従って、高い利益が期待できる商品であればあるほど、逆に損を覚悟しなければならないことは言うまでもありません。しかし、先の通り、金利がほとんどない現在、安定は逆に後退を示すわけで、ある程度はリスクを覚悟で、利益率の高い商品を求める時代に入っているといえるのではないでしょうか。

商品先物取引の魅力

株、金融商品、為替取引など、いろいろな金融商品がありますが、そうした様々な商品の中でも群を抜いて取引における危険性が高いのが商品先物取引です。ですから、じっくりと腰を据えて取引しなければ、必ず火傷をします。自身で良く勉強し、商品ごとの特性を研究する必要があります。しかし、この商品取引には、とても大きな魅力があります。それは、研究素材が世界のありとあらゆることにあるためです。「商品」にまつわる需給関係、世界の気象、世界経済、時事、国際情勢、多岐にわたるマクロ的でグローバルな勉強、研究をして初めて自身での取引が可能となり、勉強した分だけ取引の危険性は軽減されます。実際の取引は、少ない自己資金でその何倍もの実取引を行うこともあり、リスクは決して少なくありません。しかし、逆に、自分が自信を持って取引に向かえば、これほど面白く、奥深いものはないといえるでしょう。実際、アメリカでは、風土などの面もありますが、株などの金融商品よりもこの商品取引の方が活発に行われています。ただし、前述の通り、自己資金の内で余裕がある分だけを取引資金としてあてるのが良いでしょう。私感ですが、ポートフォリオでいえば、全体額の5〜10%程度で先物取引を行うのが理想的ではないでしょうか。残りはリスクの少ない金融商品にあてるのがよいでしょう。

参考となる情報のいろいろ

実際に商品相場を行う場合、その情報でもっとも有用なのがインターネットの商品先物関連のページです。ほとんどの商品取引員はホームページを開設しており、その多くは無料で情報が開示されています。また個人で開設しているホームページもそのほとんどが無料で見られるため、参考になるでしょう。また、一般に言う業界紙もいろいろな情報を載せています。一般紙の中では日本経済新聞が商品欄を常設していますし、商品相場なども掲載しています。また各取引所が発行している日報も日々の取引データを掲載していますし、また週間商品 データなどの業界専門誌なども指針の一つとなるでしょう。

様々な金融商品の
投資パフォーマンス

............................................ 2000年12月現在
主な金融商品
(利率%、各税引き後)

2000.12.2 現在
普通預金 0.096 野村・MMF 0.208
スーパー定期(6カ月) 0.120 日興・MMF 0.250
大口定期(1年) 0.160 大和・MMF 0.302
財形住宅預金(2年) 0.200 野村・中国ファンド 1.400
ビッグ(2年) 0.120 日興・中国ファンド 0.511
割引金融債(1年) 0.250 大和・中国ファンド 0.511
ハイジャンプ(3年) 0.210 野村・外貨建・MMF 5.955
ワイド(5年) 0.488 日興・外貨建・MMF 6.121
一時払い養老保険(5年) 0.688 大和・外貨建・MMF 6.055
長期国債(10年) 1.307 インカム・ストラデー・P 7.680
一時払い養老保険(10年) 1.041 パンナム・インカム・F 6.305
長期公社債投信 2.000 シティ・F・マネー 103.11
株式ランキング(週間:上昇率%)
2000.11.27〜12.1
株式ランキング(週間:下落率%)
2000.11.27〜12.1
1.宮越商 129.41 1.藤井 50.00
2.青木建設 68.18 2.日ドライ 28.63
3.段谷産業 56.25 3.ライトオン 25.71
4.長谷川工 56.00 4.アラビア石油 21.04
5.富士工業 53.57 5.志村化学 19.12
6.第一家電 50.00 6.スルガ銀行 18.18
7.セガ 46.25 7.ベネッセ 17.33
8.日商岩井 39.39 8.ワタミフード 17.11
※権利落ち修正済
商品ランキング(週間:収益率%)
2000.12.4〜12.8
商品ランキング(月間:収益率%)
2000.11.1〜11.30
1.灯油 -108.80 1.灯油 -52.59
2.ガソリン -107.17 2.ガソリン -39.36
3.アルミ +47.67 3.粗糖 +21.13
4.白金 -37.77 4.アルミ +20.20
5ゴム -27.02 5.大豆 +15.17
6.コーン -25.61 6.ゴム -14.23
7粗糖 +25.13 7.コーン +11.91
8.大豆 -21.62 8.白金 +11.49
※収益率は初期投資額に対する儲け額の率。各年率換算値。
(+)表示は買い建てで利益。(-)表示は売り建てで利益。
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